研究課題
若手研究
ミトコンドリア病はエネルギー代謝系の先天代謝異常症である。進行性の経過をとる難治性疾患であるが病態は未だ不明で有効な治療薬は存在しない。フェロトーシスは2012年に報告された細胞死機構であり鉄イオンに依存した過酸化脂質の蓄積によって誘導される。ミトコンドリア病ではフェロトーシスの誘導因子となる活性酸素産生の亢進や細胞内鉄代謝の異常などが観察されているものの、フェロトーシスとミトコンドリア病の関係についてはこれまで注目されてこなかった。本研究では、患者由来皮膚繊維芽細胞とLeigh脳症のモデルマウスを用いてミトコンドリア病の病態におけるフェロトーシスの関与を検証する。