研究課題/領域番号 |
23K15003
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
小林 敏一 山形大学, 医学部, 助教 (60772944)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | IPNB / ゲノムシーケンス |
研究開始時の研究の概要 |
胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)は、胆管内腔に乳頭状の発育を示す一群の胆管上皮性腫瘍で、臨床的には粘液を産生する腫瘍であり、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)に病理学的に類似する病変とされる。しかし、病理学的特徴や従来の胆道癌との違いなどでまだ分類に課題が多く、病理組織学的特徴から2つのtypeに分類されることが提唱された。この分類はまだ新しい分類であり、臨床的特徴や病理的特徴は現在も様々な施設で検討されている。本研究では、IPNB症例の胆汁からcfDNAを抽出し、ゲノムシーケンスを施行して遺伝子変異を解析し、内科的な視点からIPNBのtype分類の特徴を分子病理学的視点で解析する。
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研究実績の概要 |
ERCPを施行し、内科的精査を施行した後に外科にて手術を施行されるIPNB症例が年間5例と計画していたが、新規のIPNB症例は想定より圧倒的に少ない状況であり、昨年2023年度はIPNB疑い症例で2例であった。いずれの症例でもERCPにて胆汁を回収し、cfDNA抽出には成功している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上述したように、ERCPを施行し内科的精査を施行した後に外科にて手術を施行されるIPNB症例が年間5例と計画していたが、新規のIPNB症例は想定より圧倒的に少ない状況であり、昨年2023年度はIPNB疑い症例で2例であった。いずれの症例でもERCPにて胆汁を回収し、cfDNA抽出には成功している。
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今後の研究の推進方策 |
採取した胆汁からのcfDNA抽出は定性定量ともに良好な結果であった。そのため、まずは症例の蓄積を引き続きおこなっていうこととなる。cfDNAはある程度数がまとまった際には次世代シーケンサーによるゲノム解析を行っていく予定である。 採取方法としては、ERCP時・経鼻胆管ドレナージチューブからの胆汁(ENBD胆汁)、術後検体から直接回収した胆汁(術後検体胆汁)など、異なるシチュエーションでの胆汁採取も検討している。
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