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独自の検体採取法による食道アカラシアの筋間神経叢の組織・遺伝子解析による病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K15010
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

阿部 洋文  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (70868471)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード食道アカラシア / POEM / Achalasia / myenteric plexus
研究開始時の研究の概要

内視鏡的筋層切除生検法という独自のサンプリング法を用いて採取したアカラシア患者の筋層組織を免疫染色することで、アカラシア患者におけるアウエルバッハ神経叢においてnNOS陽性の抑制性神経細胞およびペースメーカー役のc-Kit陽性カハール細胞、筋間神経叢マクロファージ、マスト細胞を定量的に評価する。これによってアウエルバッハの神経叢における抑制性細胞、興奮性神経細胞のバランス、さらには神経細胞の維持や機能制御における免疫担当細胞の役割に着眼し、食道アカラシアの病態解明を目指す。

研究実績の概要

本研究課題では食道アカラシア患者のアウエルバッハ筋間神経叢において、抑制性ニューロンであるnNOS陽性細胞、興奮性ニューロンであるChAT陽性細胞、ペースメーカー細胞であるCajal細胞の3種類の神経の変性パターンの違いがどのように病態に関わっているか、また、アウエルバッハ筋間神経叢において免疫担当細胞であるマスト細胞とマクロファージの増減が病態にどのように関わっているかを明らかにすることを目的としている。
そこで、研究初年度である2023年度は主に研究の準備期間にあて、内視鏡的筋層切除生検法という我々が考案した新規サンプリング法を用いて採取した食道アカラシア症例の筋層組織(既存の研究で採取済みの検体)と正常コントロール症例の筋層組織(食道筋層組織と食道癌の手術検体などの既存の検体)に対して免疫組織化学染色を行うための準備を行った。まずは、研究を開始する前に倫理申請を行い、当該施設の倫理委員会より上記検体を使用する承認を得た。次に、対象患者のピックアップ、プレパラート作成で使用するガラス機器の準備、免疫染色で使用する抗体等の試薬の準備を行った。そして、パラフィン包埋ブロックを収集した後、一部の食道アカラシア症例と正常コントロールの筋層組織に対して薄切・プレパラート作成を行い、免疫組織化学染色を行った。
更に、これらの実験と並行して、内視鏡的筋層切除生検法の新規性を担保するため、同サンプリング法に関するcase reportを作成して、英文誌への投稿中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していたよりも倫理審査に時間を要してしまい、結果的に症例集積の開始が遅れたため、進捗状況はやや遅れている。

今後の研究の推進方策

アカラシアのアウエルバッハ神経叢の神経の変性パターンの解析については免疫組織化学染色を進めていく。また、内視鏡的筋層切除生検法の症例報告の論文化についても完了する。また、アカラシアの神経変性における筋間神経叢の免疫細胞の解析については、免疫組織化学染色だけでなく、マイクロダイセクションを用いたシングルセルRNA解析についても実施を目指す。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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