研究課題
若手研究
潰瘍性大腸炎(UC)と原発性硬化性胆管炎(PSC)は自己免疫機序の異常により誘導される消化器疾患である。両疾患は合併することが多く、その免疫機序の相同性が想定されている。UCの腸管外合併症として、PSCはその生命予後を規定する重要な疾患である。しかし、PSC診断の困難さから合併の診断ができないことや、PSCの治療が無いために合併例への治療アプローチも確立していない。本研究では両疾患の病態形成に免疫司令塔として関わるCD4+T細胞を用いてUC、PSC、PSC合併UCでの遺伝子発現パターンの解析を行う。これらを基に、疾患の鑑別や合併を早期に診断する方法の確立と、共通する治療アプローチの探索をする。