研究課題/領域番号 |
23K15059
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大野 正芳 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (90845322)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ESD / エクソソーム / ハイドロゲル / 細胞外小胞 / 内視鏡治療 / MSC |
研究開始時の研究の概要 |
現在腫瘍の大きさに関わらず切除可能な内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が普及しているが、治療後創部に関しては、閉創しないことが多く、ESD後の遅発性偶発症に対する最適な治療法や予防法はまだ確立されていないのが現状である。一方、間葉系幹細胞(MSC)は同種移植でも拒絶を受けにくい新しい再生医療ソースとして注目されているが、MSCから分泌されるエクソソームに今回注目した。MSC由来エクソソームが、様々な疾患に対して抗炎症効果を示すこともわかってきており、本研究ではMSC由来エクソソームを、簡便かつ効果的にデリバリーするためにハイドロゲルを組み合わせ、ESD創部保護に対する新規治療法を開発する。
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研究実績の概要 |
内視鏡診断の進歩により早期癌の発見が増加し、その後の内視鏡治療で根治することも可能となっている。近年、大きさに際限なく切除可能である内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が普及している。ESD後の創部は、十二指腸以外は原則縫縮、閉創しないことが多く、ESD後の遅発性偶発症に対する最適な治療法や予防法はまだ確立されていない。一方、間葉系幹細胞(MSC)は同種移植でも拒絶を受けにくい新しい再生医療ソースとして注目されている。MSCの培養上清が様々な疾患に対して、MSCと同様の抗炎症効果を示すことがわかってきており、本研究ではMSC由来エクソソームを、簡便かつ効果的にデリバリーするためにハイドロゲルを組み合わせ、ESD創部保護に対する新規治療法を開発することを目的としている。 今年度の検討項目として、まずヒト羊膜由来MSCの培養上清から得たエクソソームを超遠心法で回収したが、ブタモデルに投与するための十分量を回収することは非常に困難であった。そのため、培養上清からカラムを用いて得た細胞外小胞(以下:EV)を用いて十分量を確保し、まずは検討を行うことした。 現在、ブタ食道内視鏡治療後狭窄モデルに対し、上記のように回収したEVをハイドロゲルに加えて投与し効果を検討中であるが、無治療群と比較して、良好な結果が期待されている。 来年度は十二指腸、ないしは胃内視鏡治療後創部モデルに対し、EVを混ぜたハイドロゲルを創部に塗布し、評価を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ブタに投与するために十分量のエクソソームを回収することは、超遠心法では時間的にも困難であり、既存のカラムを用いた回収法に変更した。またエクソソームではなく、培養上清から分離したEVを用いることにより、まずは大動物であるブタに対する十分な投与量の確保を行った。若干の予定変更があったため、やや計画より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
エクソソームからEVに変更することにより、大動物に対応するだけの用量を回収可能となった。対象臓器としては十二指腸を念頭に置いているが、ブタ十二指腸は特に内視鏡治療が難しいことから胃で代用することも検討する。
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