研究課題
若手研究
食道アカラシアは下部食道括約筋(LES)の弛緩不全ならびに食道体部運動障害を特徴とし、胸痛や嚥下障害などにより患者のQOLを著しく低下させる希少な疾患である。近年経口内視鏡的筋層切開術により嚥下障害などの症状は緩和されるようになったが、生理的な食道運動機能は消失したままである。ウイルス感染や自己免疫が病因として提唱されているが、依然として原因不明である。本研究では、HLAと食道アカラシア発症および臨床病理学的因子との相関性の解析、およびデジタルPCRを用いて食道中部およびLES部の輪状筋における微生物の検索を行い、食道アカラシアの病態解明を目指している。