研究課題
若手研究
肝臓と肺には臓器相関があり、脂肪肝は慢性閉塞性肺疾患(COPD)を併発するが、分子学的機序は解明されていない。近年、骨格筋量の減少(サルコペニア)が、肝疾患における発がん等に関与することが報告されているが、サルコペニアはCOPDの重症化にも関連している。そこで我々は、筋肉から分泌されサルコペニアを起こすサイトカインのミオスタチンに注目した。本研究の目的は、脂肪肝成人におけるCOPDの併発に血清ミオスタチンが与える影響と、脂肪肝炎モデルマウスにミオスタチンを投与した場合のCOPD関連タンパクと組織微小環境の変化を検討することである。