研究課題
若手研究
近年、プラークの質的診断を可能とする技術として、近赤外線自家蛍光法(NIRAF)が注目されている。プラークが不安定化に伴って発する自家蛍光を検出することで不安定プラークの診断が可能となる。しかし、不安定プラークが自家蛍光を発するメカニズムや病態的意義は十分に解明されていない。本研究は、プラーク内に存在する貪食細胞のリソソーム機能不全とクリアランス機構の破綻が自家蛍光発生の主要なメカニズムであるという仮説を検証し、プラーク不安定化に果たす役割を明らかにすることで、NIRAFの診断的意義を確立するとともに、自家蛍光抑制に着目した新しい動脈硬化治療法の開発を目標とする。