研究課題
若手研究
トランスサイレチン型アミロイドーシスでは、肝臓で産生されるトランスサイレチン四量体が、加齢や遺伝子変異により、単量体に解離して変性を起こし、アミロイド線維を形成して、神経系・心臓をはじめとした様々な臓器へ沈着することで機能障害をきたす全身性疾患である。近年、心不全患者の約半数を占めるHFpEFや大動脈弁狭窄症の患者の中に、野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスの症例が多く潜在していることが明らかにされた。一方、その診断は病理・画像診断によるところが大きく、臨床的に簡便な検査法は確立されていない。そこで本研究ではATTRwt心アミロイドーシス患者の血液を用いて、簡易診断法の確立を目指す。