研究課題/領域番号 |
23K15107
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
大場 祐輔 自治医科大学, 医学部, 講師 (40742028)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 石灰化冠動脈病変 / CPP / 血管内イメージング |
研究開始時の研究の概要 |
石灰化冠動脈病変に対する冠動脈インターベンション(PCI)は、非石灰化病変と比べ再狭窄率が高く、そのスピードも速いが、メカニズムは十分に明らかになっていない。本研究の目的は、PCI前後のイメージングに、石灰化の進展に関わるカルシウム・リン代謝を反映する新規バイオマーカー(Calciprotein particles: CPP)の評価を加え、従来にない石灰化冠動脈病変の層別化を行い、PCIストラテジーの選択、薬物療法、PCI治療部位のfollow up時期の最適化を確立することである。
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研究実績の概要 |
石灰化冠動脈病変に対する冠動脈インターベンション治療(PCI)は、デバイス開発や治療手技が確立された現在でも、非石灰化病変と比べ再狭窄率が高く、そのスピードも速い。一方でそのメカニズムは十分に明らかになっていない。石灰化冠動脈病変に対するPCI後に特徴的な血管反応が生じることを血管内イメージング(OCT)で明らかにしており、その反応の予測と予防が、石灰化冠動脈病変に対するPCIの再狭窄予後を規定すると考えている。本研究の目的は、PCI前後のOCTイメージングに、石灰化の進展に関わるカルシウム・リン代謝を反映する新規バイオマーカー(Calciprotein particles: CPP)の評価を加え、従来にない石灰化冠動脈病変の層別化を行い、PCIストラテジーの選択、薬物療法、PCI治療部位のfollow up時期の最適化を確立することである。 研究開始後、石灰化冠動脈に対してPCI治療を施行した患者を対象に、治療時、12か月後のfollow up目的の心臓カテーテル検査、血液採取を行っている。OCTイメージングは、インターベンション治療前の責任病変を観察する。病変の組織構造と組織輝度、石灰化の有無と程度、マクロファージの有無について評価する。また、12か月後に慢性期確認カテーテル検査を施行し、OCTイメージングを用いてステント留置後の血管反応の評価も進めている。具体的には、ストラット被覆率、血栓の有無、ストラットの不完全圧着の有無、組織構造、組織輝度、石灰化の有無と程度、マクロファージの有無について評価する。バイオマーカー測定項目として、高感度トロポニンT、高感度CRP、CPP、GDF-15、FABP-4、FGF-21、FGF-23、Fetuin-Aのデータ収集も進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画では、急性冠症候群または安定狭心症に対して、PCI治療を施行した計60人の患者を対象にしており、現時点で40人をfollow up中である。
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今後の研究の推進方策 |
石灰化冠動脈病変に対するPCIを施行した症例を対象に、今後も評価を進めていく。
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