研究課題
若手研究
我が国で多い心臓限局性サルコイドーシス(isolated cardiac sarcoidosis: ICS)は心臓のみに炎症細胞浸潤を認める心筋疾患であるが、疾患発症メカニズムは不明であり、原因遺伝子の報告もない。申請者は心筋細胞発の炎症性シグナルに関与する介在板分子を独自に見出し、その希少変異をICS患者で同定した。この変異を導入したマウスは、心筋内炎症シグナルが亢進しており、ICSのモデルマウスとなる可能性を見出した。本研究では、モデルマウスの心臓組織を用いた共免疫沈降法と1細胞遺伝子発現解析によって本変異の炎症惹起メカニズムの解明を行い、ICSの病態生理の理解を目指す。