研究課題/領域番号 |
23K15124
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
川松 直人 筑波大学, 附属病院, 病院講師 (00873481)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 成人先天性心疾患 / 運動耐容能 / 身体活動量 / 生活習慣病 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,先天性心疾患患者の多くが成人期に到 達するようになった一方で身体的・精神的健 康を長く維持することが課題となっている. 日常身体活動量と座位行動時間は身体的・精 神的健康との密接な関係が報告されているが 1),成人期先天性心疾患患者におけるデータは 絶対的に不足している. 本研究では日常身体活動量と座位行動時間を実測して成人先天性心疾患患者の身体的・精 神的健康維持に必要な介入点を検討,さらにこれらを通じた予後改善の一手を模索する.
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研究実績の概要 |
成人先天性心疾患患者300名,一般成人100名を対象に3軸加速度計を用いて日常生活活動量と座位行動時間を実測,また同時に抑うつなどを評価するアンケート調査を実施した結果と臨床データを合わせて解析する研究である.現在,成人先天性心疾患患者231名,一般成人70名の同意を得て活動量の測定及びアンケート調査を実施済みである. 現状の症例数での解析を行い,学会発表を行っている.下記②については学会発表済みであり,①②それぞれ論文として発表する予定である. ①多くの成人先天性心疾患患者において中高度の身体活動量が不足しているが,自身の活動量について自己評価をアンケートで調査すると実測値との相関は高くなく,課題評価しがちであることが判明した.つまり,先天性心疾患患者に外来で運動療法指導を行う場合,どれくらい活動しているかを本人から聴取するのみでは実際との乖離が大きい可能性があり,それを考慮に入れた指導を行う必要があると考えられた. ②運動耐容能の低下した成人先天性心疾患患者の中高度身体活動時間と心肺運動負荷試験から測定されたpeak VO2は関連することが示された.運動耐容能が低下した患者では日常活動でも無酸素性代謝閾値を超えてしまい過負荷となってしまうことが懸念される.一方で覚醒時間の約6割を座位時間が占めていることも把握できたことから,座位時間を身体活動に置き換えて過負荷にならないよう留意しながらの日常活動指導が望ましいのかもしれないと考えられた. さらに症例数を増やしつつ今回の解析を改めて行い,論文として発表する予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在,成人先天性心疾患患者231名,一般成人70名の同意を得て活動量の測定及びアンケート調査を実施済みである.現状の症例数での解析を行い,複数回の学会発表を行っている.
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今後の研究の推進方策 |
現状で研究は順調に進んでいると判断している. 登録症例数を増やし,またこれまでの研究成果を改めて論文発表へ繋げられる様準備を進める.
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