研究課題/領域番号 |
23K15145
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
中島 健三郎 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (70838101)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 炎症性心疾患 / 心室性不整脈 / 遺伝子 / 病理組織 / 心筋炎 |
研究開始時の研究の概要 |
心筋炎もしくは炎症性拡張型心筋症は、要因は多岐に渡り発生頻度が少なくない疾患で心筋細胞に炎症細胞が浸潤することにより心機能を破綻させる。特に炎症が残存すると慢性期以降に多くの症例で進行性心機能低下例を認め心不全や心室性不整脈を合併し予後不良とされるが、その病態や長期成績は明らかではない。本研究ではゲノム情報を含んだ詳細な臨床データと病理所見をもとに、炎症性心疾患の病態を明らかにし、心予後のリスク層別化を行い、個々のリスクに応じた治療を提案することである。
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研究実績の概要 |
本邦での心筋炎のデータは十分になく、まだまだ認知されておらずゲノム情報を含んだ心予後のリスク層別化の意義は非常に高い。そのため十分な症例数の確保とまでは至っていないが、現在収集できた心筋炎もしくは炎症性心筋疾患の詳細な臨床情報を検討、解析を行っているが、画像所見で特定された炎症所見との関連性の可能性を示唆する所見は得られた。今後はこれらの患者の当院のバイオバンクデータを用いて遺伝子検査(主に不整脈原生右室心筋症の原因となりうるデスモゾームに関連する遺伝子パネルと既知の遺伝性不整脈疾患)を網羅的解析を行う。また病理組織においては炎症細胞数だけではなく、Tenascine-C染色を用いた炎症の定量化を目指し、病理検査のデータを収集していく。 可能であればFDG-PET/Gaシンチグラフィーや心臓MRIの炎症を示唆する所見も得られるようであったらその臨床情報を取得していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
病理所見から心筋炎症例を収集しているが、症例数が想定していたの確保が進んでいない。また、心室性不整脈の発生状況において情報が不足している点と、Holter心電図などを一つずつ解析、検討しているため膨大な時間がかかり、情報収集の面でも遅れをとっているため。
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今後の研究の推進方策 |
心電図解析に関しては研究協力者の増員も検討している。
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