研究課題/領域番号 |
23K15199
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松岡 昌信 久留米大学, 医学部, 准教授 (10368897)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 気管支ぜん息 / Tr1 / IL-27 / Tr1細胞 / 喘息 |
研究開始時の研究の概要 |
Type 1 regulatory T 細胞 (以下、Tr1) は、抗炎症性サイトカインIL-10産生を主とする末梢誘導型制御性T細胞のサブセットである。IL-27を介しIL-10産生、T細胞からのTr1の分化誘導することが報告されているが、気道や肺局在におけるTr1細胞の分化誘導や活性機序は依然不明な点が多い。申請者は気管支喘息患者の末梢Tr1細胞が健常人に比較してIL-27に対する活性が低下していることを見出した。本研究においてTr1におけるIL-27の制御活性を解析することで健常人と気管支喘息患者の違いを明らかにする。
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研究実績の概要 |
Type 1 regulatory T 細胞 (以下、Tr1) は、抗炎症性サイトカインIL-10 産生を主とする末梢誘導型制御性T 細胞(regulatory T cell )のサブセットである。表面マーカー(LAG3 とCD49b)が同定され、IL-27 を介しIL-10 産生、T 細胞からのTr1 の分化誘導することが報告されているが、気道や肺局在におけるTr1 細胞の分化誘導や活性機序は依然不明な点が多い。申請者は気管支ぜん息(以下、ぜん息)患者の末梢Tr1 細胞が健常人に比較してIL-27 に対する活性が低下していることを見出した(in vitro)。本研究の目的はTr1細胞におけるIL-27の制御活性についてIL-27受容体の発現およびその下流にあるJak/Stat シグナル経路を解析し、喘息の2型気道炎症におけるTr1の関与の機序の一旦を明らかにすることを目指している。
フローサイトメトリーを利用してIL27の単独刺激にてTr1細胞におけるSTAT1およびSTAT3のリン酸化タンパクの誘導ができることを確認。またIL-27単独刺激によるIL-27受容体の発現の著明な低下を確認し、細胞内染色としてIL-27受容体を染色したサンプルではIL-27受容体の発現の増加を確認できた。このことから喘息患者と健常人とのTr1におけるIL-27の制御活性の違いの原因としてIL-27受容体のインターナリゼーションに注目し、評価項目として新たに加えることとした。プロトコール作成の為、現在IL-27の容量および経時的な変化におけるIL27受容体の発現の違いついて検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Tr1細胞(CD4+CD45RA-LAG3+CD49b+ T細胞)に発現しているgp130(CD130)およびIL-27RA(Wsx1)を評価するためのフローサイトメトリーのパネルおよびTr1細胞のIL27の刺激誘導におけるSTAT1およびSTAT3のリン酸化タンパクの解析の為のフローサイトメトリーのパネルはマルチカラー解析でありまた細胞内染色のための細胞固定液がそれぞれ異なり、表面抗原の発現の低下がみられたため、実験工程の見直しや抗体量や試薬調整に多くの時間が必要であった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度被験者登録開始予定である。
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