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亜鉛代謝及び抗酸化転写因子Nrf2を介した肺線維症への新規治療の開拓

研究課題

研究課題/領域番号 23K15201
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 慶  東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (50865772)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードIPF / Nrf2 / 亜鉛 / Keap1 / 肺線維症 / 亜鉛代謝
研究開始時の研究の概要

難治性の肺疾患である特発性肺線維症に対して、II型肺胞上皮細胞の前駆細胞としての機能に着目し、新規の治療戦略を開発することを目的とする。特に作用機序としてすでに抗酸化転写因子として注目されているNrf2と、肺線維症におけるII型肺胞上皮細胞の再生に関与する亜鉛代謝との関係を明らかにするという新規性の高い研究である。

研究実績の概要

間質性肺炎は、肺の間質を炎症や線維化病変の場とする疾患である。発症する原因が特定できない特発性間質性肺炎が存在し、中でも特発性肺線維症(Idiopathic Pulmonary Fibrosis:IPF)は著明な拘束性障害をきたし平均余命が3~5年の予後不良の疾患である。IPFの病因や病態など詳細な機序は未だ不明である。IPFには加齢が影響している可能性が提唱されていたが、近年の研究で肺の中のⅡ型肺胞上皮細胞における前駆細胞としての機能がIPFの病態に関わること、亜鉛代謝がその前駆細胞の機能に関与することが明らかになった。さらに、IPF患者ではⅡ型肺胞上皮細胞の転写因子Nrf2の発現が低下していた。このことから、Ⅱ型肺胞上皮細胞におけるNrf2はIPFの病態に関与すること、また亜鉛代謝にも影響を与える可能性があることが考えられるがそれを明らかにした報告はない。本研究ではIPFの病態におけるⅡ型肺胞上皮細胞とNrf2の関係を明らかにし、その機構に亜鉛代謝が介在していると仮定し研究を行う。本研究によってⅡ型肺胞上皮細胞とNrf2-亜鉛代謝の関連が明らかになれば、IPFの新規治療戦略の一つになりうる。
現在のところブレオマイシン誘導性肺障害モデルを用いて実験を実行中である。骨髄球系細胞、つまりマクロファージを特異的にNrf2をノックアウトしたマウスでは肺の炎症性細胞浸潤がコントロールマウスと比較して増悪していた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

マウス舎の建て替え、及びその整理でマウスの数が減ってしまったことなどで実験が思うように進行していない。

今後の研究の推進方策

骨髄球系細胞特異的Nrf2ノックアウトマウスではブレオマイシン経気管投与による肺の炎症性細胞浸潤が悪化していた。今度はKeap1をノックアウトしNrf2を活性化したマウスで炎症の軽減が認められるかを確認し、そのメカニズムに亜鉛が関与しているかを確認する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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