研究課題
若手研究
特発性肺線維症は進行性に肺に線維化を来す原因不明の疾患であるが、2型肺胞上皮が病態の中心細胞ではないかと考えられている。そこで本研究では、肺移植摘出肺あるいは肺癌手術摘出肺の一断面を位置情報が分かる状態で分割保存し、特に2型肺胞上皮に注目して各部位の比較検討を行う。胸膜に近いエリアと中心に近いエリアからそれぞれ2型肺胞上皮を単離し、シングルセルRNA-seq解析を行う事でそれぞれの部位の2型肺胞上皮の特徴を明らかにする。この結果をもとに、特発性肺線維症肺組織の蛍光免疫染色を行い、蛋白レベルでの変化を評価する。これらの結果を通して、特発性肺線維症発症と2型肺胞上皮の関連を明らかにする。