研究課題
若手研究
敗血症では一般的に発熱を認めるが、低体温症を呈すると急性腎障害(AKI)の発生頻度が高く、死亡率の上昇と関連している。AKIは敗血症に由来するものが多く、未だ特異的な治療法がない。またガレクチン-9(Gal-9)は恒常性を保つ免疫調節物質として知られ、種々の疾患における治療薬として期待されている。これに対して申請者はGal-9がエンドトキシン投与で誘導される低体温を防ぎ、腎障害を軽減することを明らかにした。そこで本研究では、体温中枢である視床下部と腎臓との関連に着目することで、敗血症時におけるGal-9を介した視床下部-腎臓連関のメカニズムを解き明かす。