研究課題
若手研究
透析患者に合併する心不全は、透析困難や繰り返す入院など生活の質を大きく下げるだけでなく最多の死因を占めている。心不全の原因として、予後不良の尿毒症性心筋症があるが、この疾患の病態は不明で治療法が確立していない。本研究では冠循環と心筋病理に注目し冠微小循環測定と心筋生検を行い、透析患者特有の過剰な炎症、酸化ストレス、尿毒症毒素、ミネラル骨代謝異常との関連を分析し、病態の解明を行う。また、心機能の経時的変化と心イベントの発生を観察することで、冠循環と心筋病理に基づいた予後予測が可能な尿毒症性心筋症の新たな病型分類を行う。