研究課題/領域番号 |
23K15244
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
菅原 真衣 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80837005)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 低酸素誘導因子 / 近位尿細管 / 血圧 |
研究開始時の研究の概要 |
低酸素誘導因子(Hypoxia-inducible factor(HIF))は低酸素応答の要となる転写因子で、慢性腎臓病(CKD)の進展に重要な役割をはたす。申請者はこれまでの研究において、HIF活性化作用を持つHIF-PH阻害薬を肥満・2型糖尿病モデルマウスに投与すると、糖尿病性腎臓病が改善することを明らかにした。腎臓におけるHIF活性化が血圧や糸球体内圧の調節に関与して腎保護作用を発揮するという仮説を考えており、本研究ではその検証を行う。
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研究実績の概要 |
研究代表者は過去の研究において、HIF活性化作用を持つHIF-PH阻害薬を肥満・2型糖尿病モデルマウスに投与すると、糖尿病性腎症が軽減することを見出した。このメカニズムを検討するため、近位尿細管特異的HIF-PHノックアウトマウスを作製したところ、体血圧が低下し、糖尿病発症時にはアルブミン尿が抑制されることが明らかとなった。腎臓におけるHIFが血圧や糸球体内圧の調節に関与し、腎保護作用を発揮する可能性がある。 近位尿細管特異的HIF-PHノックアウトマウスで血圧が低下するメカニズムを模索する中で、同マウスの腎臓ではある血管拡張物質の発現が増加していることが明らかとなった。このペプチド・ホルモンの関与について検討するため、siRNAを用いてこの物質のノックダウンを試みたが、十分なノックダウン効率を得ることができなかった。今後はこのペプチド・ホルモン受容体のアンタゴニストを用いた検討を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
近位尿細管特異的HIF-PHノックアウトマウスで血管拡張物質の発現が増加していることがわかり、HIFによる血圧制御解明の足掛かりになると考えられた。
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今後の研究の推進方策 |
近位尿細管特異的HIF-PHノックアウトマウスにおける血圧調節機構について研究を進める。
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