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ネフロン前駆細胞置換によるヒトiPS細胞由来の機能ネフロンの再生

研究課題

研究課題/領域番号 23K15255
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

藤本 俊成  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (50818507)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード腎臓再生 / 胎生臓器補完法 / iPS細胞 / 前駆細胞 / 後腎
研究開始時の研究の概要

自殺機構を組み込んだ異種胎生期腎臓(後腎)にネフロン前駆細胞を移植することで移植細胞由来のネフロンを有した腎臓の再生が可能であり、げっ歯類間ではin vivoで尿産生能の付与に成功している。一方でヒトiPS細胞由来ネフロン前駆細胞を自殺機構を有したマウス後腎に移植することでヒトネフロン再生に成功しているが、その細胞定着効率は低い。本研究では最適なiPS細胞由来ネフロン前駆細胞の誘導法や移植時の細胞調整法を同定し、同法によるin vivoでのヒト機能ネフロンの再生を試みる。本研究の成果は、器官形成期のキメラ形成誘導による臓器再生の有用性を示し、胎生臓器を利用した他臓器再生への可能性につながる。

研究実績の概要

以前にタモキシフェン誘導下にネフロン前駆細胞(NPCs)が除去可能なSix2-DTAマウスを確立した。同マウス後腎にヒトiPS細胞由来NPCsを移植することでヒトネフロン再生を行うことを目的とした。まず同法に適したNPCs誘導法の検証としてMorizane法、Taguchi法を比較検討をした。Morizane法ではより高効率にNPCsが誘導可能かつ2次元培養のため細胞移植のための細胞懸濁調整が容易であったが、マウス後腎移植において細胞定着を認めなかった。一方でTaguchi法では3次元培養であり細胞懸濁調整が困難であったものの、マウス後腎へのわずかながら定着を認め、NPCs誘導法としてTaguchi法を選択した。次に移植後の定着効率向上を目指して、Sortingによる高純度NPCsの抽出を試みた。ITGA8+/PDGFRA-を指標として磁石付き抗体を用た、マグネットSotingにより短時間かつ高効率にNPCsの純化が可能であった。
また細胞受け手側のSix2-DTAマウスの問題点として前駆細胞除去スピードが遅いことが挙げられた。より迅速に前駆細胞を除去し、ヒトNPCs生存に有利な環境を速やかに与えることで定着効率の上昇が望めると考えた。新たな前駆細胞除去モデルとして、アポトーシス経路の制御因子であるcaspaseをSix2発現細胞に導入した、Six2-iC9を作成している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

初期の目的である最適なNPCs誘導法の検証およびSortingによるNPCsの高純度化を行うことができた。また新たなネフロン前駆細胞除去モデルの確立に着手している。

今後の研究の推進方策

高純度化したヒトNPCsを既存もしくは新規ネフロン前駆細胞除去モデル後腎に移植することでより高効率なヒトネフロン再生を試みる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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