研究課題
若手研究
疾患発症前に自己抗体が産生される機序として、非炎症時に生細胞から産生される細胞外小胞の抗原提示機能が、B細胞を活性化し自己抗体を産生させる経路が存在するという仮説を立てた。 検証のために必要な実験は以下の2つである。1. 各種膠原病患者血漿の細胞外小胞から、自己抗体特異的な抗原をウエスタンブロットやプロテオミクス解析で同定する。内包される自己抗原量の変化を、治療前後で経時的に測定する。2. 治療後、細胞外小胞内に自己抗原が認められなくなった患者から血中のB細胞を単離し、同患者の治療前に採取保存していた血漿中の細胞外小胞を添加して、B細胞の増殖と抗体産生を誘導できるかを確認する。