研究課題/領域番号 |
23K15281
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
栗原 和生 浜松医科大学, 医学部, 助教 (40907961)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / レジデントメモリーT細胞 / 病原性T細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性炎症性皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎(AD)の病態形成には、インターロイキン(IL)-4/IL-13を主体としたタイプ2サイトカインが深く関与する。病変部におけるタイプ2サイトカインの主要産生細胞として、病原性T細胞サブセットの存在が示唆されている。我々はこれまでに、IL-22産生CD103陽性CD8陽性レジデントメモリーT細胞(TRM)が表皮の増殖や活性化に関与している可能性を見出してきた。本研究では、病原性T細胞としてTRMに着目し、細胞内エネルギー代謝の観点からAD病変部におけるTRMの活性化機構の解明を行い、ADの再発予防・根治治療開発につなげていきたい。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、細胞内エネルギー代謝の観点からアトピー性皮膚炎(AD)病変部における病原性T細胞の1つと考えられているレジデントメモリーT 細胞(TRM)の活性化機構の解析により、AD病態における活性化機序の解明を進めることである。 中断前は、まだ多くのAD患者サンプルを集めている段階であり、一部免疫染色を行ったがまだ十分な結果を得られていない。留学後は、以下のように研究を再開していく予定である。まずAD患者皮膚T細胞を用いた解析として、AD病変部TRMのエネルギー代謝評価系として、免疫組織学的解析を行った。具体的には、AD患者の皮膚組織を用いて、TRMの染色に加えGlut-1、 Glut-3(グルコース代謝の評価指標)、ACOX1(脂肪酸代謝の指標)との免疫染色を行い評価する。さらに、AD患者の皮膚生検余剰組織からT細胞を培養・増殖させた後にTRMをセルソーターで分離し、細胞内フラックスアナライザーを用いて、細胞内エネルギー代謝状態をリアルタイムで定量測定する予定である。その後、上記の解析で得られたTRM細胞内エネルギー代謝系の特徴をもとに、TRMの培養系に各種細胞内エネルギー代謝阻害剤を加え、TRMの活性化(サイトカイン産生能)、増殖能に与える影響を検討する。 さらに、AD動物モデルを用いて、候補細胞内エネルギー代謝経路の阻害剤を皮膚に局所投与、または遺伝子欠損マウスを用いた検討を行い、T 細胞の細胞内エネルギー代謝制御のin vivoにおける意義・病態形成・再発に与える影響についてさらに検証する予定である。
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