研究課題
若手研究
慢性炎症性皮膚疾患であるアトピー性皮膚炎(AD)の病態形成には、インターロイキン(IL)-4/IL-13を主体としたタイプ2サイトカインが深く関与する。病変部におけるタイプ2サイトカインの主要産生細胞として、病原性T細胞サブセットの存在が示唆されている。我々はこれまでに、IL-22産生CD103陽性CD8陽性レジデントメモリーT細胞(TRM)が表皮の増殖や活性化に関与している可能性を見出してきた。本研究では、病原性T細胞としてTRMに着目し、細胞内エネルギー代謝の観点からAD病変部におけるTRMの活性化機構の解明を行い、ADの再発予防・根治治療開発につなげていきたい。