研究課題/領域番号 |
23K15288
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
神谷 詩織 札幌医科大学, 医学部, 訪問研究員 (20826797)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | IL-9 / Pyy / 炎症性皮膚疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬は症状を繰り返す難治性の慢性炎症性皮膚疾患であり、表皮角化細胞に加えて、T細胞やマスト細胞などの免疫細胞の機能異常が複雑に関係して病態を形成すると考えられている。申請者は炎症性皮膚疾患において、IL-9とPyyの相互作用により皮膚炎症の悪化が生じることを見出したが、未だ不明点も多い。この研究では、炎症性皮膚疾患のマウスモデルやヒトの皮膚病変組織を用いて、表皮角化細胞やT細胞へのIL-9およびPyyの機能的な役割を明らかにする。
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研究実績の概要 |
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬などの慢性炎症性皮膚疾患は、病態に関与する細胞群が多岐にわたる。アトピー性皮膚炎ではTh2タイプ、尋常性乾癬ではTh17タイプの免疫応答が関与することが明らかになっているが、本研究では、ケラチノサイトとマスト細胞を中心としたIL-9-Pyy軸という新規液性因子動態の視点で、炎症性皮膚疾患の病変形成のメカニズムを解明することを目的としている。アトピー性皮膚炎病変部および尋常性乾癬の病変部での炎症細胞浸潤や各種サイトカインについて解析した。正常皮膚と比較して、炎症性皮膚疾患の病変部ではマスト細胞の数が増加し、浸潤している細胞数と表皮の肥厚の程度に相関があった。さらに症例数を増やして解析をすすめる。マウスモデルの解析では、強く炎症が生じたことで、表皮の評価が難しい点があり、炎症惹起の方法について再検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床検体の収集に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後、臨床検体収集をさらにすすめ、血清中の各種サイトカインなどについて解析する。 マウスモデルについても実験を重ねる。
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