研究課題
若手研究
PVRLは病変が眼球内に限局している稀なリンパ腫であり、高率に中枢神経浸潤を来すため予後は不良であるが、その詳細な機序やリスク因子は不明である。本研究は、PVRLの診断時/再発時硝子体や、中枢神経領域進展時の脳組織・脳脊髄液等の検体を用いて網羅的遺伝子解析を実施し、中枢神経浸潤に寄与している遺伝子異常を同定することを目的とする。また、初発時脳脊髄液のセルフリーDNAを用いて網羅的遺伝子解析を行うことで、診断当初から存在している微小病変の有無を評価する。その結果、中枢神経領域進展リスクモデルの確立、中枢神経浸潤予防の層別化や、遺伝子異常に基づく分子標的治療戦略を提案し、予後改善が期待される。