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ATLLにおけるPRKCB・CARD11変異共存の臨床的/機能的意義

研究課題

研究課題/領域番号 23K15304
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関琉球大学

研究代表者

崎浜 秀悟  琉球大学, 医学部, 助教 (30835129)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード成人T細胞白血病・リンパ腫 / TCR/NF-κB経路
研究開始時の研究の概要

成人T細胞白血病・リンパ腫 (ATLL) は、ヒトT細胞白血病ウイルスI型キャリアの一部が発症する末梢性T細胞悪性腫瘍である。ATLLにおける腫瘍細胞の遺伝子変異はT-cell receptor/nuclear factor-κB経路関連分子に集積している。特に、PRKCBおよびCARD11の変異は高頻度に検出され、同一症例に併発することが多く、腫瘍細胞の発生・進展に寄与していることが強く疑われる。そこで本研究では、PRKCBおよびCARD11の変異がタンパク質機能および臨床病態に及ぼす影響の解明を目指す。

研究実績の概要

ATLは、HTLV-1キャリアの一部が発症する末梢性T細胞悪性腫瘍である。ATL細胞における遺伝子変異はT cell receptor/nuclear factor-κB (NF-κB) 経路関連分子に集積している。特に、PRKCBおよびCARD11の変異は高頻度に検出され、同一症例に併発することが多く、腫瘍細胞の発生・進展に寄与していることが強く疑われる。そこで本研究では、PRKCBおよびCARD11における変異がタンパク質機能および臨床病態に及ぼす影響を解析している。
先行研究におけるコホートを用いた予備解析では、PRKCB変異はCARD11 Coiled-coilドメインの変異と有意に共存していたが、抑制性ドメインの変異とは関連が見られなかった。そこで、再現性を確認するために新たにaggressive ATLの症例を蓄積し、ターゲットシーケンスおよびlong-PCRによる両遺伝子の変異について解析中である。現在のところ50例のサンプルに対する遺伝子変異の検出が完了している。
両遺伝子における変異がタンパク質機能に及ぼす影響を解析するために、ATLにおいて高頻度に報告されているPKCβ変異体1種 (p.D427N) 、およびCARD11変異体4種 (p.D230N, p.D401N, p.S585_R467del, p.F902C) の発現ベクターを作製し、細胞株を用いた検討を進めている。予備実験で実施したHEK293T細胞株を用いたルシフェラーゼアッセイで、相加的にNF-κBを活性化させた両変異の組み合わせについて、ATL細胞株を含むリンパ球系の細胞株で再現性を確認中である。また、両遺伝子の変異の組み合わせにより、CARD11に動員されるタンパク質に違いがあるか検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

リンパ球系細胞株に対する遺伝子導入のハードルが高く、条件検討に時間を要している。共免疫沈降法の実験系の確立を進めているが、効率よく目的のタンパク質をキャプチャーできる抗体、ならびにビーズが見つからず、苦慮している。また、自身が所属する琉球大学医学部移転に伴う業務、ならびに移転準備があり、実験を行なう時間の確保が難しくなっている。

今後の研究の推進方策

Aggressive ATLの症例を引き続き蓄積し、PRKCBおよびCARD11における変異同士の関連、およびそれらが臨床病態に及ぼす影響を解析する。また、リンパ球系細胞株に対する遺伝子導入について他施設の研究者に相談しており、より効率の良い遺伝子導入法を教わり検討する予定である。共免疫沈降法についてはまだ試していない抗体・試薬があるため、順次検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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