研究課題
若手研究
治療抵抗性のがん細胞、がん幹細胞はミトコンドリア呼吸鎖に依存することが明らかになってきた。研究代表者らは糖尿病治療薬:ナトリウム・グルコース共輸送体 (SGLT2)阻害剤が成人T細胞白血病リンパ腫 (ATL)細胞の糖取り込みを阻害し増殖を抑制することを報告した。SGLT2阻害剤のひとつであるカナグリフロジンは糖取り込み阻害だけでなく、ミトコンドリア呼吸鎖複合体の機能阻害によって固形がんの増殖を抑制する可能性が注目されている。本研究は種々の造血器腫瘍細胞株を用いてSGLT2阻害剤がミトコンドリア機能に与える影響を解明し、難治性造血器腫瘍の新規治療戦略構築に向けた基盤研究を推進する。