研究課題
若手研究
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対するキメラ抗原受容体遺伝子導入T細胞(CAR-T)療法において、初回治療抵抗性を示す症例があることが臨床上の問題となっています。本研究では、①HLA発現欠損リンパ腫細胞でのゲノムワイドCRISPRライブラリースクリーニング、②CAR-T療法抵抗性遺伝子異常の同定および臨床成績の検討、③CAR-Tの細胞内シグナル伝達ドメイン改変、の3点をすすめることにより、HLA欠損リンパ腫細胞のCAR-T初回治療抵抗性となる分子機構を解明します。これにより、リンパ腫細胞の遺伝子異常プロファイルに基づいた新たなCAR-T個別化医療の開発基盤を構築したいと考えています。