研究課題/領域番号 |
23K15331
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
岡村 浩史 大阪公立大学, 大学院医学研究科, 講師 (00803149)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 動的予測 / 造血幹細胞移植 / 予後予測 / 機械学習 |
研究開始時の研究の概要 |
同種造血幹細胞移植の実地臨床において臨床医は、移植後時々刻々と変化する患者の状態に合わせて、動的に判断を変えながら患者の予後を予測し、各時点で最善と考えられる判断を行っている。 本研究では、患者の移植後の病状変化も踏まえて、移植後任意の時点における患者個別の予後(再発や重症合併症発症のリスク)を予測する予後予測モデルを開発し、患者個別の動的な予後予測情報をリアルタイムに臨床医に提示できるシステムを構築することで、重症合併症や再発の早期発見・介入に生かし、移植予後向上を目指す。
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研究実績の概要 |
常に更新される最新の検査データを加味して動的に予後予測を行うモデル開発の基礎的実証として、造血幹細胞移植時点の情報のみならず、移植後の時系列検査値(WT1mRNA値)を説明変数として加えた、造血幹細胞移植後の一定期間以内に再発を予測する動的モデルを開発し、その精度検証を行った。 その結果、移植時点の予後予測因子のみから構築した従来モデルと比較して、最新のWT1mRNA値やその時系列推移を加味した動的予測モデルの方が、予測精度が優れていることが実証された。また、WT1mRNA値を用いた動的予測モデルでは、実際に再発を来す約90日前から、再発リスクの上昇を探知していることが示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
WT1mRNA値を用いた動的再発予測モデルの研究結果について、査読付き医学論文雑誌に投稿中であり、研究は順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
動的予測モデルを多変量に拡張する手法についての調査に着手しており、今後はさらに深層学習など最新の予測モデルを取り入れ、予測精度の向上を目指す。
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