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全身性エリテマトーデスにおける自己免疫獲得とRGS13分子の関連

研究課題

研究課題/領域番号 23K15344
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

北郡 宏次  京都大学, 医学研究科, 助教 (20812639)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードSLE / B細胞 / RGS13 / 全身性エリテマトーデス
研究開始時の研究の概要

本研究では、SLE患者末梢血DN2 B細胞で高発現しているRGS13について、①ヒトでの発現を確認後、②SLE疾患モデルマウスを用いて自己抗体産生や臓器障害との関連を検討する。②では、RGS13-/-マウスを用い、コントロールのB6マウスとともに、耳介へのImiquimod塗布による抗DNA抗体産生実験を行い、SLE病態発症の差を検討する。SLEモデルであるMRL/lprマウスも用い、RGS13-/-MRL/lprマウスを作成し、同マウスにおける臓器への細胞浸潤や異所性リンパ濾胞の有無、末梢血リンパ球機能を評価し、SLEの病態形成におけるRGS13の関与を検討する。

研究実績の概要

本研究の目的は、患者血を用いたDNA microarray解析、RNA sequence解析により抽出したRGS13分子がB細胞における抗体産生、リンパ濾胞形成、細胞の生存に関連しているかを検討し、それが全身性エリテマトーデス(SLE)の病態形成にどのように寄与しているかを明らかにすることである。
本年度は、SLEで増加しているDN2B細胞において、RGS13の発現亢進をRT-PCRだけでなくFACSや免疫染色を用いて確認した。SLE患者だけでなく、健常人のDN2B細胞においてもRGS13の発現亢進が見られた。SLEでは末梢血中のDN2B細胞が健常人と比較し増加しており、増加したDN2B細胞が病態に関わっている可能性が考えられた。次に、RGS13のB細胞における機能解析を目的とし、RGS13-/-マウスを用いて検討した。B6マウスにおけるImiquimod塗布よるSLE病態誘発実験を行い、B6マウスでは、DN2B細胞を含むABCの増加および、同細胞でのRGS13発現亢進が認められた。RGS13-/-マウスでもImiquimod塗布を行い、同マウスとB6マウスの脾臓、末梢血細胞分画を比較した。Imiquimod塗布による脾臓中DN2B細胞数やDNA抗体産生は両者に有意な差は認められなかった。
また新たに、RGS13-/-マウス脾臓に関する細胞分析の追加結果では、RGS13-/-マウスにおいて、pDCが減少傾向にあることが判明した。(解析マーカーの選択で、ABCを評価していると考えていたものの中に、pDCが多数含まれていることがわかり、再解析を行った)

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

RGS13-/-マウスとB6マウスにおいて、Imiquimod刺激によるSLE病態の誘導に明らかな差がなく、予想と異なる結果であった。RGS13のB細胞への影響を検討する他の方法を模索したため時間を要したが、RGS13-/-マウスでは、pDCに変化がみられることが分かり、今後、追加実験を行う予定。

今後の研究の推進方策

RGS13-/-マウスにおける、脾臓B細胞、特にABCの減少に関して、pDC数が影響していた可能性があり、今後、pDCの解析を中心に刺激実験などを行っていく。
また、RGS13分子のTLR7との関連やTLR以外の刺激による影響を評価する目的で、
①Yaa遺伝子変異を有したYaaマウスを用い、RGS13-/-マウスに導入し、細胞分画の変化やDNA抗体産生について評価を行う。
②Imiquimodとは異なる刺激を行うことで、リンパ濾胞形成やABC数、pDC数への影響、DNA抗体産生への影響を検討する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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