研究課題/領域番号 |
23K15349
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
千藤 荘 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (40813415)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Neddylation阻害剤 / SKGマウス / 関節炎 / 間質性肺炎 / 樹状細胞 / Neddylation / MDSC / 滑膜線維芽細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
Neddylationは、ユビキチン様タンパク質であるNEDD8を標的タンパク質に結合させる翻訳後修飾の一つで、細胞の生存・増殖、炎症、癌化などに関与し生体内の恒常性維と病態形成に重要な役割を果たしている。本研究では、Neddylationに関わる経路を制御することで、関節リウマチとその合併症である間質性肺炎に対する新規治療法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
2023年度の研究計画として、①SKGマウスの関節炎においてNeddylation経路に異常がみられるかの解明、②SKG-ILDにおいてNeddylation経路に異常がみられるかの解明、③Neddylation阻害剤が免疫細胞の活性化を抑えるかの解明(in vitro)の3点を挙げていた。①②に関しては、Naive SKGマウス(コントロール)と関節炎および間質性肺炎を誘導したマウスを作成し各組織(関節、肺)を摘出し凍結保存した。今後、これらの保存検体を用いてNeddylationに関わる遺伝子をqPCRで解析していく予定である。③に関しては、Naive SKGマウスから骨髄細胞を単離し、in vitroにおいてNeddylation阻害剤存在下で樹状細胞分化を行ったところ、コントロール(DMSO)との比較しNeddylation阻害剤は樹状細胞上のPD-L1の発現を増加させた。一方、MDSCは増加させなかった。現在、樹状細胞とT細胞との共培養実験を行っており、Neddylation阻害剤を作用させた樹状細胞が免疫寛容性を持つのか検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
SKGマウスに関節炎や間質性肺炎を発症させ回収するには1回あたり、2~3か月かかる。特に間質性肺炎については、一部のマウスしか発症しないため組織の回収には時間がかかっており、上記①②の実験に関してはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度の研究計画①②③に加え、④Neddylation阻害剤がSKGマウスの関節炎を抑制するかの解明、⑤Neddylation阻害剤がSKG-ILDを抑制するかの解明についても進めていく予定である。本年度は、リサーチアシスタントを1名得たため上記研究計画の推進に寄与するものと考えられる。
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