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難治性自己免疫疾患の骨破壊、形成双方に関わる新規ヘルパーT細胞の機能的役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K15360
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

宮崎 佑介  産業医科大学, 医学部, 助教 (30596680)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2027年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードTh22細胞 / ヘルパーT細胞 / 骨形成 / 骨破壊 / 自己免疫疾患 / IL-22
研究開始時の研究の概要

関節リウマチ(RA)や血清反応陰性脊椎関節炎(SpA)ではヘルパーT細胞を起点とした免疫応答は難治性病態に中心的に関与する。IL-22を特異的に産生する新規ヘルパーT細胞サブセットであるTh22細胞は、分化誘導にTNFα、IL-6が必須であり、またIL-22はRAやSpAを始めとする自己免疫疾患の末梢血や病変局所で上昇するが、病態との関連は不詳である。本研究では、Th22細胞に着目し、Th22細胞の分化誘導や破骨細胞・骨芽細胞の誘導をエピゲノム機構から解明して、RA、SpAを始めとした難治性自己免疫疾患におけるTh22細胞を標的とした新たな寛解導入療法への基盤構築を目的とする。

研究実績の概要

本研究ではTh22細胞に注目し、(1)Th22細胞の分化機構・機能、(2)RA、SpAにおけるTh22細胞の病原的役割の解明、(3) RA,SpAにおける単球からの破骨細胞への分化、SpAにおける骨芽細胞への分化を介したTh22細胞の機能的役割を探索・検証し、新規治療を創出することを目的として研究を行う。
まず、Th22細胞の分化機構・機能を明らかにするために健常人からCD4陽性T細胞を抽出し、試験管内でIL-6、TNF-α、IL-1βの刺激下で分化培養させて、Th22細胞(CD3+CD4+CCR4+CCR6+CCR10+、CD3+CD4+IL-22+IFN-γ-IL-17-)が、それぞれ単独のサイトカイン刺激、他のサイトカイン(IL-2、IFNγなど)刺激と比較し、より多く効率的に分化誘導されることを明らかにした。そしてこの分化偏向を齎す主要転写因子を明らかするために、上述のTh22細胞に加え、Th17細胞、Th1細胞を分化誘導させ。それぞれのマスター転写因子をRT―PCRで評価し、Th22細胞のマスター転写因子がAhRであることを明らかにした。そして、Th22細胞の分化誘導系にTNFα阻害薬、IL-6阻害薬、JAK阻害薬を添加することにより、それぞれの阻害薬がTh22細胞の分化誘導を抑制することを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Th22細胞の分化誘導とそれに関わるマスター転写因子を明らかにすることができた。そしてTNF阻害薬、IL-6阻害薬、JAK阻害薬による、分化誘導抑制も明らかにすることができたため、研究は概ね順調に進行している。

今後の研究の推進方策

RA、SpAにおけるTh22の病原的役割の解明、RA,SpAにおける単球からの破骨細胞への分化、SpAにおける骨芽細胞への分化を介したTh22細胞の機能的役割を探索・検証するために、まずはRA患者とSpA患者におけるTh22細胞、そしてIL-22の分布を明らかにする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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