研究課題
若手研究
既存の核酸アナログ型逆転写酵素阻害剤(NRTIs)の細胞内リン酸化動態およびそれらがもたらす抗HBV活性への影響についてのこれまでの報告は限定的で、治療薬開発に繋がるようなまとまった基礎的データの蓄積には至っていない。本研究では、申請者等が独自に開発したHBVに対し極めて強力な活性を発揮する新規NRTI、E-CFCPについて、今後の創薬に重要となる細胞内動態の特徴について機序解析を仔細に検討し、E-CFCPに留まらず、これまで不明瞭であった既存NRTIsについて細胞中リン酸化効率、リン酸化酵素への基質触媒反応性、更に酵素との結合様式を検討、更に長期作用型で強力な新規NRTIsの開発を目指す。