研究課題
若手研究
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はウイルス性出血熱の一種であるが,その病態は不明な点が多い.肺真菌症などの2次感染により死亡する症例が散見される.2次感染症合併のリスクに血球減少やステロイド投与が挙げられるが,SFTS発症急性期に細菌・真菌の2次感染を併発することから好中球機能の低下も想定される.本研究では,多施設共同で前向きに症例を集積し(目標:30例),急性期及び回復期の重症例及び軽症例,2次感染合併例と非合併例の臨床情報と血液検体を用いたレジストリーを構築する.これによりSFTS感染急性期における好中球機能を評価し,2次感染症合併の予防や死亡率低下に結びつく基礎的・臨床的検討を行う.