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副反応低減を目指したmRNA-LNPワクチン最適化および副反応メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 23K15383
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分54030:感染症内科学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

高野 智弘  国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (10885669)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードmRNAワクチン / 脂質ナノ粒子 / 副反応 / SARS-CoV-2
研究開始時の研究の概要

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) への対抗策としてmRNA-脂質ナノ粒子 (LNP) ワクチンが急速に開発・普及した。mRNA-LNPワクチンは高い有効性を発揮した一方で、発熱・倦怠感などの全身性の副反応の発症頻度が高く、改善の余地が残されている。申請者は副反応定量マウスモデルを活用することで、mRNA-LNPワクチンの構成成分であるイオン化脂質を最適化し、有効性を維持しつつ安全性を高めたmRNA-LNPワクチン開発に資する基盤データの構築を目指すとともに、免疫細胞に着目した副反応惹起メカニズムを解明することを目指す。

研究実績の概要

令和5年度は20種類以上の市販イオン化脂質を用いてmRNA-LNPライブラリを作製した。mRNA封入率が80%を超えたmRNA-LNPについてマウスに筋肉内投与し、抗体応答の指標としてSARS-CoV-2 RBD-human ACE2の結合阻害活性、副反応の指標として体温・自発運動量を測定した。その結果、現行のmRNAワクチンに使用されているイオン化脂質と比較して副反応が低いイオン化脂質を見出した。さらに現行のイオン化脂質と副反応の低いイオン化脂質を用いたLNPをマウスに投与した後の血中および接種部位における免疫反応を経時的に解析中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

抗体応答を誘導しつつ、現行のmRNAワクチンに使用されているイオン化脂質と比較して副反応が低いイオン化脂質を見出し、学会発表にて報告した。現在マウスモデルにて副反応が生じる前後における血中パラメーター、免疫細胞頻度を測定しており、副反応メカニズムについて解析が進行中である。

今後の研究の推進方策

現行のイオン化脂質と副反応の低いイオン化脂質を用いたLNPをマウスに投与した後の血中および接種部位における免疫反応を経時的に解析中である。これらの解析により、副反応の強いLNPの接種後に産生されるサイトカインや接種部位に集積する免疫細胞などの情報が得られると考えられる。これらのサイトカインや免疫細胞の作用を阻害または除去/中和した際に副反応にどのような影響が見られるかを検討する予定であり、これらの解析によりmRNAワクチン関連副反応のメカニズムが明らかになると考えられる。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 副反応評価マウスモデルによる低反応原性mRNA脂質ナノ粒子ワクチンのスクリーニング2023

    • 著者名/発表者名
      高野 智弘, 熊谷 圭悟, 水池 彩, 齊藤 恭子, 水上 智晴, 佐々木 永太, 曽我 皓平, 足立 (中嶋) はるよ, 八村 敏志, 深澤 征義, 松村 隆之, 高橋 宜聖
    • 学会等名
      第27回日本ワクチン学会第64回日本臨床ウイルス学会合同学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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