| 研究課題/領域番号 |
23K15404
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| 研究種目 |
若手研究
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| 配分区分 | 基金 |
| 審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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| 研究機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター |
研究代表者 |
三小田 亜希子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 女性の健康総合センター プレコンセプションケアセンター, 医師 (60887074)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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| キーワード | β2受容体刺激薬 / 耐糖能異常 / 切迫早産 / β刺激薬 / 肥満 / 妊娠 / 糖尿病 / DOHaD仮説 |
| 研究開始時の研究の概要 |
高血糖母体から出生した児は将来の糖尿病や肥満の発症リスクが高い。母体の高血糖により、児のβ細胞にエピジェネティックな修飾が加わり生涯にわたって耐糖能に影響を与えるメカニズムも解明が進んでいる。妊娠中の母体の血糖値の厳格な管理によって、次世代の生活習慣病を予防しうる可能性がある。切迫早産に対して投与される塩酸リトドリン(β2刺激薬)は、母児の血糖に短期的に影響する可能性が指摘されている。本研究では、2003年-2005年に当院で出産した母児1,550名の参加する出生コホート(T-CHILD研究)を解析し、高容量β2刺激薬への胎内暴露が児に及ぼす長期的な影響を検証する。
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| 研究実績の概要 |
【目的】妊娠中の母体高血糖は児の将来の肥満や糖尿病発症リスクを高める。本邦では切迫早産に対してβ2受容体刺激薬(β2RA)が高容量かつ長期間投与される。経胎盤的薬剤曝露とβ刺激作用による母体の耐糖能悪化が児の膵発生をエピジェネティックに修飾する可能性が懸念される。本研究ではβ2RAへの胎内暴露が将来の肥満・耐糖能異常に及ぼす影響を検討した。 【方法】前向き出生コホート研究;T-CHILD研究参加者のうち、9歳時に身体計測・耐糖能評価を行った単胎児を対象とし、BMI z-score、HbA1c、HOMA-IR、HOMA-βを、胎内β2RA曝露群と対照群で比較した。またβ2RAが耐糖能悪化に及ぼす影響の用量依存性・日数依存性を平滑化スプライン曲線で評価した。 【結果】T-CHILD研究参加者1550名のうち、9歳児健診を受診した725名を解析した。β2RA群(n=65)は対照群(n=660)と比較して早産率が有意に高かった(21.1%対4.2%[p<.001]。9歳時点での肥満度、耐糖能の各指標に両群間で有意な差はなかった。BMI z-score; -0.36±0.95対-0.37±0.96, p=0.95. HbA1c; 5.20±0.20%対5.17±0.21%, p=0.39. HOMA-IR; 0.69[0.48, 0.93]対0.67[0.44, 0.94], p=0.49. HOMA-β; 63.5[50.3, 98.2]対66.7[47.2, 91.5], p=0.85. またβ2RA総投与量、投与日数と評価項目との間に有意な相関関係を認めなかった。 【考察】胎内β2RA暴露と9歳時点の児の肥満度や耐糖能に有意な関連を認めなかった。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の研究成果は現在論文投稿準備中である。
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| 今後の研究の推進方策 |
脱落者が多く当初予定していた長期予後(出生児が17歳時点での肥満や耐糖能異常に与える影響)については検証できなかった。より多くの参加者を長期的に追跡可能な出生コホート研究の仕組み作りが求められる。
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