研究課題
若手研究
ドーパミンは膵臓β細胞のインスリン分泌を抑制する負の調節因子である。β細胞ではドーパミン受容体D1とD2が発現しインスリン分泌の抑制に関与するが、その詳細な分子機序は未解明である。本研究ではD1およびD2がインスリン分泌を制御する機序を、「Gタンパク質共役型受容体(GPCR)が他のGPCRと会合した多量体を形成することで下流シグナルを調節する」という考えに基づき解明することを目的とする。本研究によってドーパミンによるβ細胞の分泌能制御への理解が深まり、その成果は糖尿病治療に対する新たな標的の創出に貢献すると期待される。