研究課題
若手研究
1 型糖尿病(T1D)は、自己免疫反応によりβ 細胞が破壊されるため、インスリンが絶対的に不足する。主な治療法は強化インスリン療法であるが、生理的なインスリン分泌を再現することが出来ず、血糖値の正常化は困難である。そのため、急性合併症として重症低血糖の頻度が非常に高く、腎症や網膜症などの慢性合併症の併発リスクも依然として高い。このように、現在のT1D に対する治療は強化インスリン療法による対症療法であり、T1D そのものを治療するものではない。本研究では、T1D のβ細胞の保護・再生作用を誘導する新規増殖因子と、革新的な新薬モダリティである遺伝子治療によるT1D の画期的な治療戦略の開発を試みる。