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腸内細菌によるDNAメチル化を介した散発性MSI-H大腸癌誘導機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K15467
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

小野 智之  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (40973516)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードMSI-H大腸癌 / 腸内細菌
研究開始時の研究の概要

本研究は、腸内環境に着目して散発性MSI-H大腸癌を引き起こすメチル化の原因を明らか にすることを目的とする。これまで大腸癌と腸内細菌の関連は多く検討はされているものの、 口腔内、腸内、組織を網羅的に解析し、さらにヒト大腸オルガノイドを用いて横断的に検討 した研究は存在せしない。
本研究により散発性MSI-H大腸癌を誘導する腸内細菌が同定でき、口腔内・腸内細菌叢の 発癌への関与を示すことができれば、大腸癌が予防できる可能性を秘めている。

研究実績の概要

【背景】大腸癌においてはさまざまな遺伝子異常が生じているが、その一つであるMSI-H大腸癌は前大腸癌の6-7%とされている。その中には遺伝性疾患であるLynch症候群も含まれており、体細胞変異による発癌機序とされている。一方、Lynch症候群以外の症例では多くがBRAF変異を有する予後不良な症例となっているが、その発癌機序は明らかとなっていない。一方、MSIーH大腸癌では高DNAメチル化状態を呈するが、その原因として我々は腸内細菌にあると考え、MSI-H大腸癌においては腸内細菌叢が胃がんのピロリ菌のようにメチル化を引き起こし発癌にいたる、という仮説をたてた。
【方法】大腸癌患者より術前の唾液、歯垢、糞便、組織検体の収集を行う。組織においては免疫染色を行うことでdMMR症例の抽出を行う。また組織よりDNAを抽出し、メチル化状態の判定を行う。糞便や歯垢、唾液に関しては16S rRNA菌叢解析やメタボローム解析を行うことで腸内細菌、口腔内細菌を検討する。MSI-H大腸癌における腸内細菌叢、代謝物の特徴を評価することで発癌に関連する腸内細菌を明らかにし、さらに、口腔内細菌と比較することでその関連性についても検討を行う。
【現在までの結果】症例集積を行い、検体採取を進めている。現在集積した症例においては、10%にdMMRすなわちMSI-H大腸癌が疑われる症例を認めている。また、組織における腸内菌叢検出の予備実験として大腸癌の組織においてF. nucleatumのPCRを行い検出されることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在主な進捗予定としては症例集積であるが、現在順調に集積が行えている。今後の解析に備えて予備実験を進めている。

今後の研究の推進方策

上記の通り計画通り進んでおり、今後も症例集積を進める。同時に各種実験の準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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