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食道癌に対するPD-1阻害薬とケモカイン治療併用による抗腫瘍効果増強に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K15477
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

後藤 正和  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 講師 (00437659)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード食道癌 / ケモカイン / 免疫チェックポイント阻害剤 / 抗PD-1抗体
研究開始時の研究の概要

進行食道癌の予後は不良であり、新規治療法の開発が喫緊の課題である。2020年に食道癌に対して免疫チェックポイント阻害剤(以下、ICI)が承認されて以降、切除不能進行・再発食道癌に対する2次治療としてのICI単独療法の承認に始まり、現在はICIと化学療法の併用療法が1次治療として推奨されている。ケモカインは細胞遊走と接着を調整する主要因子であり、腫瘍により産生された特定のケモカインは腫瘍増生と転移に寄与しており、他癌腫においては治療標的として報告されている。本研究では、マウス食道癌細胞皮下移植モデルを用いて、ケモカイン標的治療の併用が抗PD-1抗体の抗腫瘍効果を増強するか検証する。

研究実績の概要

食道癌は悪性度が高く、予後不良な疾患である。食道癌における薬物治療として、免疫チェックポイント阻害剤は単独療法に始まり、現在は併用療法が1次治療として推奨されている。食道癌治療成績の向上のためには、より強力な抗腫瘍効果をもたらす薬物治療の開発が必要である。ケモカインは細胞遊走と接着を調整する主要因子であり、腫瘍により産生された特定のケモカインは腫瘍増生と転移に寄与している。ケモカイン受容体が多く発現する食道癌は悪性度が高く、転移頻度も高いことから、ケモカイン受容体を標的とする治療薬の有効性が証明できれば、食道癌の治療成績を大きく向上させる可能性がある。本研究では食道癌におけるケモカイン標的治療の併用による抗PD-1抗体の抗腫瘍効果を検証し、ケモカイン標的治療による腫瘍微小環境における免疫担当細胞やサイトカインの変化について解明することを目的とする。
【令和5年度】
マウス由来の食道扁平上皮癌細胞株が、世界にmEC25(Shenzhen University Cancer Research Centre)のみであり、商業ベースでは存在しないことが判明した。癌細胞株のマウス皮下移植モデルにおいて、ケモカイン標的治療の併用が抗PD-1抗体の抗腫瘍効果を増強するか検証するのが本研究の内容であり、そのためにはヌードマウスではなく、免疫の維持されたマウス使用が必要である。このためマウス由来の癌細胞株を必要としている。Shenzhen University Cancer Research Centreからは海外への輸出規制がかかっているとのことであったので、引き続き、細胞株提供の依頼を出している。同細胞株の提供交渉を進めつつ、並行して他癌腫(肺癌)のマウス由来細胞株を用いてマウス皮下移植モデルを作成し、ケモカイン治療研究を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

マウス由来の食道扁平上皮癌細胞株は、現在確認する限り、世界にmEC25のみである。この細胞株はShenzhen University Cancer Research CentreのDr. FU Liが所有していおり、本研究実施にあたり提供を依頼したが、昨今のCOVID-19パンデミック以降、中国から海外への細胞株輸出は厳しく制限されており、現時点では提供できないとのことであった。マウス食道癌細胞皮下移植モデルの作成は本研究のスタート部分であり、遅れていると評価した。

今後の研究の推進方策

mEC25作成手順にならい、マウスにおける発癌から行うことも検討したが、発癌までに16週、その後抽出した細胞株の食道扁平上皮癌の品質評価にかかる時間から断念した。現在はマウス由来肺癌細胞株を用いたマウス肺癌細胞皮下移植モデルを作成し、同モデルに対して計画したケモカイン治療を先行して行う予定である。またmEC25の提供依頼も継続して行っていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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