研究課題
若手研究
これまでの予備的検討で、ステージⅠ―Ⅳ大腸癌における大腸癌原発巣切除で、末梢血中リンパ球/CRP比(LCR)やリンパ球/単球比(LMR)の周術期変化において、これらが術後増加する症例は減少する症例より予後が良い可能性を見出し、切除による免疫状態の好転が予後改善に関係すると考えた。今回は大腸癌原発巣切除検体にトランスクリプトーム解析を行い、免疫状態の変化パターンごとの癌微小環境下における組織学的根拠と検討する。最終的には、予後との相関から、原発巣姑息的切除施行意義や術後補助化学療法適応を含め大腸癌個別化治療戦略決定の根拠となる組織学的根拠を提唱する。