研究課題
若手研究
膵癌は根治切除後でも局所領域再発が多い。その背景として、微小癌遺残のみならず、手術時の血小板との接触により局所領域再発が誘発されている可能性を想起した。本研究の目的は、膵癌の局所進展において、癌周囲支持細胞として血小板が果たす役割を解明し、新規治療標的を開発することである。従来止血作用が知られる血小板を切り口に、癌の進展機序を解明するという視点は、いわば発想の転換であり、新規治療法が実用化されれば既存のものとは全く異なる、癌治療の新展開を迎える可能性を秘めている。