研究課題
若手研究
大腸がん(CRC)は、がん関連の死因の第3位である。遠隔転移を伴うステージIVのCRC(stageⅣCRC)に対しては、化学療法が重要な役割を有しており、化学療法の治療効果向上に取り組むことが予後改善にとって肝要である。我々がstageⅣCRCの早期死亡予測マーカーとして同定したPR3は、大腸癌の腫瘍血管新生を介して、化学療法抵抗性に関与している可能性が臨床病理学的データから示唆される。そこで本研究ではPR3の腫瘍血管新生における役割を明らかとし、既存の化学療法抵抗性を改善しうる新規治療ターゲットとなり得るかに関して検討する。