研究課題
若手研究
術後の深部静脈血栓症の予防は、高齢化が進む我が国において重要な課題である。早期離床が予防に有効とされているが、元の体力低下や術後の痛みから、それが実現できない症例も多く経験する。電気的筋刺激装置は、他動的に下肢の筋を収縮させ、安静の状態でも歩行と同じ運動効果が得られると開発された健康器具である。身体機能や認知機能と関係なく使用でき、創部の痛みも惹起しない。板状の装置に足底を置くだけで簡単に実施できる。この器具を使用すれば、術後早期から離床と同じ効果を得られることが期待できる。本研究では、従来の予防に電気的筋刺激を加えることで、深部静脈血栓の発症率を改善できないか検討する。