研究課題
若手研究
ユビキチン・プロテアソームシステムはタンパク分解のみならずDNA修復や細胞周期進行に関わるとされる.ユビキチン・プロテアソームシステムの中心的役割を担うE3ユビキチンリガーゼの一つであるCullin4A(CUL4A) という分子に注目した.CUL4Aの発現と臨床病理学的因子や予後との関連を明らかにし,CUL4A活性阻害による抗腫瘍効果の検討,CUL4A発現と抗癌剤および放射線感受性との関連及び遠隔転移や播種転移抑制効果の検討を行う.これらの結果をもとに,胃癌を中心とした難治性消化器癌の進展機序を解明し,新規治療薬としての可能性を含めた臨床応用可能な新たな集学的治療戦略の開発を目的とする.