研究課題/領域番号 |
23K15566
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
古本 秀行 東京医科大学, 医学部, 助教 (70459577)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | NIR-PIT / 光免疫療法 / EGFR / 中枢型早期肺癌 / 肺癌 / 肺扁平上皮癌 / 低侵襲治療 / 近赤外光免疫療法 |
研究開始時の研究の概要 |
肺癌治療は近年、組織型によって異なる治療戦略が選択される。進行肺線癌ではEGFR変異陽性症例における分子標的治療薬や免役チェックポイント阻害薬により大きく予後を改善した。しかし肺扁平上皮癌においてはアップデートに乏しい。NIR-PITは正常細胞への影響を最小限とした非常に特異的がん治療であるとともに宿主免疫を活性化する画期的な治療法である。本研究では肺扁平上皮癌の特異的発現分子を網羅的に探索し、NIR-PITによる抗腫瘍効果と宿主の免疫活性化についての解明を目指す。
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研究実績の概要 |
肺扁平上皮癌(LUSC)は喫煙による発生機序から呼吸機能障害や間質性肺炎を合併していることが多く、切除可能な早期病変でも手術不能となる場合がある。したがって肺切除を行わない低侵襲かつ根治可能な新たな局所治療法の確立は大きな意義をなす。近赤外光免疫療法(NIR-PIT)は正常細胞への影響を最小限とした非常に特異的ながん治療であるとともに宿主免疫を活性化する画期的な治療法である。さらに肺切除なく根治的局所治療を目指すことのできるこれまでにない低侵襲治療となる可能性がある。これまでに肺癌におけるPITの有効性の検討はなされ前向きな結果が得られているが、扁平上皮癌に絞った報告はない。中枢型早期肺癌は同時多発や異時再発しすいため、PITによる宿主免疫の活性化による他病変への抗腫瘍効果や免疫記憶による再発を防ぐことが期待される。中枢型早期肺癌はその診断基準からすべてが扁平上皮癌である。したがってEGFRを標的としたPITは中枢型肺癌に応用できる可能性が高いと考えた。 研究実施計画書にはヒト肺扁平上皮癌細胞株におけるEGFR発現をFACSにて評価すると記したが、まずは早期中枢型肺癌について検討した。 【方法】当院で2004年から2023年までに施行されたPDT症例における治療前気管支鏡生検標本22例について研究を行った。22症例の組織型と腫瘍表面のEGFRの発現を確認した。腫瘍表面におけるEGFRの発現を調べるためにCell Signaling TechnologyのEGF Receptor(D38B1)XP Rabbit mAb#4267を使用し、免疫組織化学染色(IHC)法で確認した。 【結果】22症例はすべて扁平上皮癌であり、100%(22/22)にEGFR発現を認めた。この結果により、NIR-PITの中枢型肺扁平上皮癌への応用へ可能性が期待された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究にあたって肺扁平上皮癌でも特に中枢型肺扁平上皮癌への応用が期待されると考えた。したがってまずは中枢型肺癌の細胞におけるEGFR発現を確認することにした。早急に令和5年度研究実施計画書に記載された①ヒト肺癌細胞株を用いた標的分子発現解析、②抗体‐光吸収体複合体(APC)の作成へと移行する
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に関しては東京医科大学病院での研究が遂行可能であるが、令和6年度の研究に関しては研究協力施設である関西医科大学光免疫研究所との連携を取りながら進めていく必要がある。
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