研究課題
若手研究
EGFR・ALK・ROS1・BRAFなど治療標的となる遺伝子異常の発見とその標的薬の開発により、肺癌の治療成績は向上したが、EGFR変異の約6%を占めるexon 20 挿入変異に対しては既存のEGFR-TKIの効果は乏しい。近年、新規TKIであるmobocertinibが、EGFR exon 20 挿入変異を有する肺癌に対して米国FDAで承認され、この他にも有望なTKIの報告もある。本研究では人工的に作成したEGFR、HER2 exon 20 挿入変異腫瘍細胞モデルを用いて、獲得耐性機序の探索を行い、EGFR/HER2 exon20挿入変異陽性肺癌の治療成績の向上に繋がる基礎データを創出する。