研究課題
若手研究
全身麻酔で良く用いられるオピオイド性の鎮痛薬はとても有用である反面、投与量の過量あるいは過小により様々な副作用が生じてしまう。オピオイドの必要量には個人差が大きいことも知られているため、全身麻酔の難易度が高くなる一因となってしまっている。そこで我々の研究グループは標準化テタヌス刺激に対する交感神経応答閾値を指標として個人のオピオイド感受性を定量化できる可能性を見出した。今回の研究では、術中や術後痛に焦点を当て、手術を受ける患者のオピオイド必要量を本指標が予測できるか、またその妥当性の検証を行う。結果として、至適オピオイド量を事前に決定しテイラーメイドの全身麻酔を出来るようになる可能性がある。