研究課題
若手研究
申請者らは、免疫応答の鍵を握るT細胞に注目して研究を行い、ストレスホルモンであるステロイドが細胞内代謝を抑制することでT細胞機能を阻害し、免疫応答を負に制御することを明らかにした。さらに、ステロイドによるT細胞機能の阻害は、IGF-1よって拮抗できることを見出した。そこで本申請研究では、IGF-1が免疫系に及ぼす影響について明らかにし、最終的には、IGF-1の使用によりT細胞機能を適切に管理することで、腫瘍・感染免疫応答の低下を防止し、集中治療患者の長期予後を改善するための新たな戦略の提示を目指す。