研究課題
若手研究
急性脳症は感染を契機に発症し、小児救急領域における最も重篤な中枢神経疾患の一つである。しかし急性脳症の病態は未解明である。てんかん発作にはけいれん性発作の他に、脳波でのみ発作が確認される非けいれん性発作 (NCS) がある。我々は発症極早期の救急外来での持続脳波により、急性脳症症例ではNCSを比較的高率に検出することを報告したが臨床的意義は不明である。本研究では当研究グループ独自の救急外来から集中治療室までの連続する脳波データ、患者検体、診療情報を用いて、急性脳症に特異的なNCSを含む脳波異常の特徴を解析し、脳波異常と神経障害マーカーや生体ストレス反応マーカーとの関連を調べる。