研究課題
若手研究
本研究は新たなキサンチンオキシダーゼ阻害薬であるフェブキソスタットの抗酸化作用が、腸管虚血と引き続く多臓器障害を軽減するかを検討し、機序について考察することである。XOは活性酸素の産生にかかわり、主要臓器に広く分布する。特に、小腸での発現が最も多いと報告されている。これまでの研究により、虚血再灌流後の多臓器障害には酸化ストレスやミトコンドリア機能障害が深く関わっていることが示されている。XO阻害薬は活性酸素産生を抑えることで強い抗酸化作用をもち、これらを改善することが期待できる。さらに、機序についてアデノシン三リン酸(ATP)合成に着眼して考察する。