研究課題/領域番号 |
23K15620
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
瀧口 徹 日本医科大学, 医学部, 助教 (20787593)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 虚血再灌流障害 / 腸管虚血 / 酸化ストレス / キサンチンオキシダーゼ阻害薬 / 抗酸化作用 / 抗炎症作用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は新たなキサンチンオキシダーゼ阻害薬であるフェブキソスタットの抗酸化作用が、腸管虚血と引き続く多臓器障害を軽減するかを検討し、機序について考察することである。XOは活性酸素の産生にかかわり、主要臓器に広く分布する。特に、小腸での発現が最も多いと報告されている。これまでの研究により、虚血再灌流後の多臓器障害には酸化ストレスやミトコンドリア機能障害が深く関わっていることが示されている。XO阻害薬は活性酸素産生を抑えることで強い抗酸化作用をもち、これらを改善することが期待できる。さらに、機序についてアデノシン三リン酸(ATP)合成に着眼して考察する。
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研究実績の概要 |
集中治療の進歩にかかわらず、腸管虚血とそれに引き続く多臓器障害は、いまだに死亡率が極めて高い。日本発の新たなキサンチンオキシダーゼ(XO)阻害薬であるフェブキソスタットは強い抗酸化作用をもち、これを改善する可能性がある。XOは活性酸素の産生にかかわり、腸管や肺などの主要臓器に広く分布することが知られている。我々はこれまで、ラット出血性ショックモデルにおいて虚血腸管で産生される腸間膜リンパ液が肺障害に重要な役割を担うことを解明し、遠隔臓器障害における機序を見いだした。さらに、XO阻害薬の抗酸化作用と抗炎症作用が出血性ショックにおける肺障害を軽減することを世界に先がけて明らかにした。本研究ではこれらの成果を発展させ、腸管の虚血再灌流障害とそれに引き続く多臓器障害を新たなXO阻害薬であるフェブキソスタットが軽減するかを検討し、機序について考察する。本年はラット腸管虚血再灌流障害モデルの作成を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍のため、研究時間を十分に確保できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
虚血再灌流後の腸管の酸化ストレスと炎症性メディエータのマーカーを測定する。
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